274677 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

MY JOURNEY@イギリス

MY JOURNEY@イギリス

Veniceへの旅 1♪

12.04.2003
一路ベニスへ。

昨日のハードなコーチの旅をさらにリピート。
ヒースローに着いたら・・・うぇっ!ってな人ごみ。
イギリスは今週末からイースターホリデー。
こどもたちや学生はもう休みなので、日本でいうGWみたいな。
あんな人ごみを見たのは日本で以来、約1年ぶりって感じ。
チェックインも、出国審査も、すごいすごい混んでて
へとへと(**)
ホリデーを少しはずしたつもりだったのにこれだとは・・・。
みんな浮かれた観光客ばかりで、まさに今この国で戦争してるとは信じ難い。
そんなこんな間にも母はセキュリティーチェックにひっかかって
全身チェックされているし・・・靴の底まで見られてた。

ベニスはやっぱさすがパリに並ぶ「恋の都」だけあって
機内からカップルが多かったけど、
斜め前のめちゃかっこい~お兄さんが隣の男性と
着陸直前にいちゃつきはじめたのは相当すごかったぁ。
(いや、全体的にもゲイのカップルが多くてびっくり)
せっかく念願の初ルフトハンザ航空だったのに、
bmi(ブリティッシュミッドランド航空)との共同便だったので残念。
でもなんと、このフライトがどうも運行初便だったようで、
着陸間際に「搭乗記念証」が配られました!
早速それを手に記念写真を取る私たち。
そっかーだから新聞記者みたいなカメラマンが来てたんだ。

ほどなくして、無事ベニス・マルコポーロ空港に到着。
ベニス、母は初めて、私は2度目、念願の再ベニス!
前回はイタリア一人旅中、電車で入り、
記念すべき2000年~2001年の大晦日と年越しを過ごしました。
すっごく寒かったけど、あの時以来、すっかりベニスの虜と化した私。
2001年への年越しをした瞬間の景色である、
お気に入りの場所があって、
その場所の絵のポスターも部屋に貼っているほど。
今回その場所にこだわり、苦労して
そこのエリアにB&Bを探したのです。
そして何と驚くことに、
「絵の中」に泊まれてしまった!感激!

あぁ、ベニスに帰ってきた。
前回は年越しってこともあって私以外全員カップルって感じで
次回は1人で来たくない~と思ってたのにまさか親と来るとは・・(;;)哀し。
空港から市内までは陸路と水上バス、水上タクシーの選択肢があって
水上バスを選んだのですが、これがまた・・・・。
(なんと空港から市内まで目に見える距離だってのに3時間以上かかった!)

チケットを買うまでもすごい行列、
空港からバス乗り場までのシャトルバスも待たされ、
さらに水上バスが来ない来ない。
もう待ってる間に前や後ろの観光客のみなさんとすっかりお友達。
海に浮いた欄干の船着き場がすごく揺れて揺れてもう気持ち悪くなって
私は陸まで避難・・(**)

その間この数週間親密にメールしてた謎のメル友、B&Bのご主人に電話。
うん、男性か女性かもわからなかったけどどうも男性らしい。
飛行機が空港に6時ごろ着いたのに、
ベニスのサンマルコ広場に私たちがばてばてに降り立ったのは9時過ぎ!

そこからヴァポレット(市内の公共水上バス)に乗り換えて、
ホテル最寄りの船着き場まで移動し、
道に迷いつつ歩き、迎えに来てくれた謎のメル友、Aさんとやっとご対面!
うわ~若い!Aさんは両手を広げ遠くから歓迎してくれた。
オーストラリア人で年齢は30歳ぐらいのAさんに運河沿いのB&Bに案内され、
そのまま彼の友達と一緒におすすめのレストランに予約を入れてもらい
夕食に連れていってもらいました。

いや~おっさんだと思ってた人が・・・
ま、むこうもそれなりにショック受けてるかも?(^^;

さすが地元の人おすすめだけあって、味も素晴らしい~
母は念願のイカ墨のスパゲティに、不気味な黒い微笑みを浮かべながらご満悦。
私はシーフードのペスカトーレ。そしてティラミスがめっちゃおいしかった!
世界一~と唸れるような味でした♪

ベニスの雰囲気を懐かしみながらB&Bに帰り、
食べ過ぎに苦しみながら就寝。
明日、船の音、水音とともにあの朝の光でこの窓から
素晴らしい景色が見えることを楽しみにしつつ・・・

13.04.2003

時差ボケ&早寝の母は早朝から起き出してきて
「朝食は何時だろう・・」と徘徊をはじめる。
日曜だし9時半ぐらいだよーと言う私に
そんな遅いわけない、と返す。
私は昨日のごはんがまだいっぱいで食べれないよ~

と、思っていたのにやはり9時半位に用意された朝食は
とてもとても美味しくってたいらげてしまいました。
運河沿いのピアノホールでいただく優雅な朝食を満喫して
いざ、市内観光へ。
サンマルコ広場へ向かってそぞろ歩き。
小さな運河をいくつも越える細い裏道に、
ひしめきあってるかわいいお土産屋さんや食料品やさん。
小さな広場では蚤の市が開かれていてラッキー!
日曜でよかった!すごくかわいらしいものがいっぱいで大興奮!
母はベネチアンガラスのイアリングを8ユーロで購入。
私も食器がほしかったけど、がまん。。
マーケットのおばさんは全く英語が話せず
「おっと~おっと~(8)」と言うだけ。
1から10まではイタリア語で数えられるからわかったけど、
これは10を越えたらチンプンカンプンだわ。

ほどなくしてベニスのメイン、サンマルコ広場に到着。
前回来た時は満潮で浸水もすごかったけど、今日は大丈夫。
まずはメインのサンマルコ寺院を見学・・しようと並んで入ったのに
さすが日曜日?さすがEaster直前?
どうもなだれこんだのはミサの行列だったらしく、そのまま私たちも参列。
イタリア語でちんぷんかんぷん、立ちっぱなしで疲れた・・・・(++)

sanmarcotemple
サンマルコ寺院!圧巻!

サンマルコ寺院は街の守護聖人、サンマルコを奉り9世紀に建てられた。冬は水に浸かっていることも多い!
丸天井のモザイク画が有名なとても美しい教会。
内部の素晴らしい金のモザイク絵の内装はたっぷり見れました。
本当にここは外見に負けず内部が素晴らしい。イタリアに教会は数多し、
このサンマルコ寺院はちょっと異色の美しさです。

そして、次にベニス一おすすめの鐘楼へ。
高さ96.8メートル。16世紀のもので、ベニス一望。
エレベーターで塔のてっぺんまで上がると、
そこにはもう言葉を失うほどの美しい景色が見られるのです。
前回は真冬の美しさ、今回は春の美しさ、何にしてもほんっときれいだった!
ちなみに鐘の鳴る時間に登るとつらいよ(++)

viewtown
鐘楼からのベニスの街のながめ。素晴らしい~

viewmiddle
むこうにみえるのはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島
素晴らしい~

viewleft
下に見えてるのが、サンマルコ広場のドゥカーレ宮殿。
ベネツィア共和国の政庁として9世紀に建てられた。

viewright
丸い屋根が私のお気に入り、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。運河の水と太陽に照らし出されるその美しさはベニスの象徴とされています。素晴らしい~


すっかり感動して、ラグーナ(海)沿いをお散歩。
天気もよくてとっても気持ちいい!
そしてランチ。
サンマルコ近くの裏通りの何とも普通~な感じのリストランテへ。
母はツーリストメニューで野菜のスープにミラノカツにサラダ、
私はベニス名物のボンゴレビアンコにサラダ、
ベニス一の味を知っている私にはちと物足りなかったけど美味しかった。

その後、いよいよドキドキしながらゴンドラ乗り場へ。
前回は一人旅だったし、あまりにもの高額さに乗れなかったゴンドラ。
すごく後悔が残ったので今回はぜひと思ってきたんですが
やっぱ高いよ~(TT)お兄さんとの交渉で、40分で100ユーロ、1時間で150ユーロ!(途中130まで下がった)
平民親子はためらいにためらってしまう値段。
でもまぁ地図を開いてコースを聞いたら
小さな運河をめぐるコースで、
私が期待してるものだったし(乗り場によって全く違うんです)
15分ぐらいねばって、乗合にならないかと待ってみたんですがだめ。
意を決して40分コースにGo。

まぁ貸切りだったから写真もいっぱい撮って、
α波でまくりの至福の40分を満喫しました。
イタリアは裏路地がいい!これは私の合い言葉。
教会や美術より、裏路地の洗濯物やネコなんかに心ひかれます。
いっぱい他のゴンドラともすれ違ったけど
戦争の影響からか、日本人も少なくて、よかった。
ゴンドラ漕ぎのお兄さんは「よいしょ、よいしょ」と漕いでましたが。

念願のゴンドラに乗り終わり、(次回は絶対Darlingとっ!)
ため息の橋なども見て回って、次はリアルト橋へ。
ここもベニスでは名所です。
ヴァポレットに乗って、船着き場からリアルト橋の周辺に密集する
お土産屋さんを見て歩きました。
この辺りは道も狭くて、人も多いのでちょっとした混雑。。
ちょっとへとへとになりながら、でもかわいいガラス細工や
かねてから飲みたかったレモンチェッロ(レモンのお酒)などを買いました。
母は職場の人にグラッパを買っていた・・あれはね、くるよー
イタリアのウォッカ!私は前回のベニスでほんと酔っ払った!

夕焼けに染まる美しい町並みを見ながら船でホテルに戻り、
そしていよいよこの旅の目的のひとつでもある
イタリアのマンマと慕って、前回通い詰めてしまったお店に
夕食を食べに行きました。
ここはハッキリ言って、ベニス一!世界一!
前回マンマと一緒に撮った写真を持ってこよう~と
思っていたのに忘れて来てしまって残念。
でも、お店の雰囲気もおばちゃんたちもみんな変わってない~。
おばちゃんたちはイタリア語しか話せない、
そして、とにかく面白い。
行動もジェスチャーも。筆舌に尽くし難い。
この味とおばちゃんたちのおもしろさで常に大混雑の人気店。
仕方ないよな~一度食べたら他の店に行けなくなるもん。

懐かしのお店に入ってラッキーなことに待たずに席にも座れる。
メニューより先に、おばちゃんが「3点セット」を持って来る。
カニ、シャコ、エビの料理。
観光客が多いのに英語の単語ひとつ話せないおばちゃんたちの武器!
これを持って来てちらつかせ、頼ませる!
あまりの美味しそうなルックスに早速シャコとカニにとびつく私たち。
これがまぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・めちゃうま!!!!!
シーフード大好きの母も「こんなおいしいのは生まれて初めて」と大感激。
この店の魔力第一弾が発揮!

そして、カニとシャコにしゃぶりついて次のメニューを考えてたら
おばちゃん1号(太ってる陽気なおばちゃん)がやって来て
私の頭をはたく!
まさに、大阪人のつっこみのように!
シャコの頭を指差して何やら叫んで頭を持ち上げちゅぱちゅぱとジェスチャー。
「ここがうまいのよ~残してどうすんの!あほ!」<和訳>
しゃぶりついたら下品かしら~と思っていたんだけど
その通り、おばちゃんに促されるままにしゃぶった頭は母いわく最高!

その間店はどんどん混み始め、私たちも2度も席を移される。。
このうつされかたもすごいんだよね。。
おばちゃん2号がぺこぺこ来てキスしてくれそうなほど。
そうこうしてるうちに次のスパゲティポモドーロと、
母リクエストの長い串にささった野菜とエビのバーベキューが運ばれて来る。
これだって「バーベキュー」も通じないからジェスチャーで串をつくって
かぶりつくしぐさでオーダーしたんだから!
おばちゃん3号がニコニコして「これであってるよね?」と。
うわ~~~~~~~~~~~~~
前回も感動したけど、まさにこの味!なんでこんな美味しいわけ?!?!
ただのトマトソースのスパゲティがどうして泣けるほど美味しいのか?
どうしてこのエビと野菜の串焼きがこんなほっぺた落ちそうなのか?

おいしーーーーーーーーーーー^0^^0^!
親子で感動してる横でおばちゃん2号が
「はぁはぁ」と疲れながら料理を運んでるし、
おばちゃん1号が狭いテーブルの隙間を通れず
大きなお尻でテーブルを動かしたら、すかさず3号がそれをみて
「このばーさん、デブだから通れないのよね~まったく!」<和訳>と
いうジェスチャーを何でもないそこらのお客さんにする始末。
もう私たちも店内のあちこちで爆笑が止まらないほど
この3人の行動、しぐさがおかしくてしょうがない。

次に頼んだボンゴレはなんと、おばちゃんが間違えて運んで
別のテーブルのおじさんから奪って来るし、
落としたパンは急いでエプロンで拭いて隠してるし・・・
爆笑の母いわく「ドリフの世界」。んーそれ言えてるかも。
お腹いっぱいになった私たちのテーブルから
コペルトのパンを嬉しそうに盗み、隣のテーブルにセットするおばちゃん。。
もうとにかく爆笑の連続。
これが全部天然だからさらに笑える。
もうお店の奥ではお客さんのおじさんが涙をぼろぼろ流して
隣の知らないお客さんにもたれかかって笑ってる。
このお店はとても狭くてテーブルも相席になったりするもんだから、
どんどんその雰囲気でお店中のお客さんが仲良しになっていく。
言葉が通じないのに。
あの味とおばちゃんのおもしろさに、どんどん輪ができていく。
これこれ!
私も前回の一人旅で相席になったドイツ人のご夫婦二組とお友達になり、
翌日の食事もご一緒したんだ。
あの夜もおばちゃんたちは頼んでもいないのにワインやグラッパを
どんどん注いで来て、飲まされて飲んで、笑って笑って。。
あぁ、帰ってきた!うれしーこのお店に戻って来るのをほんと夢みてたんだ。

いやぁ・・・・最高でした。
ほんと、他のメニューも全部おいしそうでなごりおしい。
でも食べないと追い出される!
お店にはどんどん長蛇の列ができていくのに、
おばちゃんはすごい追い出し攻撃のうまさで回転も速い!

日曜の夜でキャッシュがあまりなく、カードで払おうとしたら
「のんかるて~」とおばちゃん。
「ばんかばんか!」とATMに急いで走っていく私。
はっきりいってなんでもあり!
お会計なんておばちゃんの記憶で最後にメモするし、
それをひっ算で計算するもんだから間違ってる間違ってる!
3ユーロぐらい得しちゃったね。

「最高!!!!」
「美味しかった!!!」
もう親子で一晩中大笑いしながら
「明日もまた行く~~~!!!」と母も私と同じ病に。
すごいよな~みんな、そう思わせるって。すごいお店だ。。
ぜーったい誰にも教えたくない、何だか秘密の隠れ家のような
ベニスの我が家って感じです。


© Rakuten Group, Inc.